1. 概要
本装置はスリッター用カッター刃先をレーザセンサで検知して、カッター直径を測定することができる 計測装置です。
センサ部には高精度レーザセンサを採用し、計測ユニットには超精密リニアアクチュエータを使用する ことでミクロン単位での直径計測を実現しました。
カッター円周上を任意の計測回数(多点ポイント設定)測定し、平均半径を自動的に算出することがで きます。繰り返し計測精度は数μ以内です。計測データはパソコンに自動取り込みも可能となって います。

2. 特徴
・超精密リニアアクチュエータ使用により64000パルス/mmの位置決め精度を実現しています。
(1パルス当たり0.015625μm)
・カッター円周上の多点計測を自動的に行うことができます。
・センサヘッドのアプローチ速度や計測回数などパラメータ設定を自由に変更することができます。
・カッター回転には高精度分解能のパルスモータを用いて1回転あたり10000分解能で位置決め
を行っています。 ・パソコン上に計測データをデータロギングすることが出来ます。(オプション)

3. 計測方法
高精度な計測データを算出するため下記内容の計測フローを行っています。
① 高速前進移動によるカッター刃先の確認(センサON)
② センサON後のオーバーラン分を戻すため中速後退移動(センサOFF)
③ 微速前進移動によるカッター刃先検知、座標確認
④ 0.5mm後退させてカッター回転(回数に応じて回転角度が可変)
⑤ ①~④の繰り返しを設定回数実行した後、計測終了。
(計測回数、各段運転速度などタッチパネル上で自由に変更可能)

4. 操作方法
「準備モード」
・原点復帰操作による原点の確立(RETURNスイッチ)
・マスタ刃を計測し計測平均値がマスタ刃の径になるように補正量を入力
「計測モード」
・計測回数をタッチパネル上に入力する
(計測回数は2、4、8、10、20、40、80とします。)
・各段のアプローチ速度を入力(確認)
・STARTスイッチによる自動運転開始
(計測回数の運転後に自動停止)
・計測平均値の表示